久しぶりの苦しい夜だった。何しろベッドの幅が70cmくらいしか使えないので。それでもどうにか眠ることはできたが、やはり目覚めたらたちまち活動とはいかない。
太宰府へ移動。さだまさしゆかりの場所「飛梅」という歌の舞台でもある。
心地池にかかる3つの赤い橋は
一つ目が過去で
二つ目が現在(いま)
三つ目の橋で君が転びそうになったとき
初めて君の手に触れた
僕の指
とか
君が一つ
僕が半分
梅ヶ枝餅を食べた
とか
やっと実際の場所に行けると思うと、軽い聖地訪問の気分。渡辺通り駅から天王という駅へ、そこから電車を乗り換えて太宰府へ。いい天気だった。
ん?梅の味はしなかった。もともと入っていないらしい。あんこが餅の皮に透けて見える様子が梅の花に似ているからだろうか、この名前の由来は。
かすりの帽子を買った。
太宰府はかなりの混雑、中の神社そのものは特筆するようなものはないがそれでも奥の本堂は堂々としていて、伊勢神宮を思い出させるものがあった。
そこからまた移動してホテルで荷物を引き取って、関門海峡へ。
関門トンネルに行ってみたかったのだ。本州と九州をつないでいるおよそ1キロ。新幹線で博多から小倉へ、そこから門司港へ移動。途中で、ふぐの唐揚げを露天で食べて、自分へのお土産に有田焼の皿を4枚買った。
駅から40分くらい歩いたろうか、足が棒になったところでようやくトンネルの入り口を発見。エレベータで地下に潜って、関門トンネルを歩いた。トンネルは小学校の廊下より少し狭いくらいの広さで、しんとしていて、ひんやりしている。トンネルの深さは50メートルくらいらしい。上を海が埋めているわけだ。10分くらい歩いて、本州側の山口県に到着。
出口からバスに乗って唐戸へ。そこからまた船に乗ってとんぼ返り。15分くらいでまた九州に戻る。山口県への滞在時間は15分くらいだった。何しろレンタカーではないので、時刻表が大事。一本逃すと旅程が大きく狂ってしまうので。
辺りがすっかり暗くなってから、北九州空港にアクセスの良いホテルに到着。なーんにもないような場所だったが、ホテルの近くにファミリーマートがあったのはありがたかった。やった、広いベッドで今夜は眠れる。