風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

少女終末旅行

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 世界が戦争でほぼ壊滅、なぜか生き残った二人の女の子がふわふわと世界を彷徨いながら、何となく生き残っていく様子を、淡々と描いたアニメ。特に押し付けてくるメッセージもない、物語のヤマ場もオチもない。だがその、何も起こらない有り様が、世界が終わったんだということをにじませる。

出てくるのは徹頭徹尾二人だけ。なので二人の会話と世界の有り様、そしてそれに対する二人の反応だけで話は進んでいく。

男は環境に挑むので、どうしても闘いと緊張がでてくるが、女は環境を受け入れていくので、物語は受け入れていくことの繰り返し。本当なら飢えや孤独や寒さもあるはずだが、二人の恐ろしいほどの落ち着きぶりが何だかホッとさせられる。

何のメッセージの押し付けもない。ので、逆に時々すごく見たくなるし、何度も観ることができてしまう。