風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

あげくのはてのカノン 2

かのんの恋い焦がれる男性はすごい美男子なわけだが、やはり見た目というのは恋心には重要だよな。見た目で好きになる気持ちや、見た目で好きにならない気持ちは、なかなか簡単にはくつがえせない。

何かの不連続な跳躍めいたものがないと。

20代の頃に素敵だなと思った女の子は、別のフロアの別の部署の人。なんとかならないかとアプローチしてみたが、なんともならずに、少し嫌われて終わってしまった。

自然に逆らっても難しく、身近な人をだんだんと好きになっていくのが最も、苦しみや苦労がないのだろう。逆に身近にいるせいで、好きになるべきでないのに好きになったりすると、今度はそれが手ごわい問題として立ち現れる。

I氏と飲んだ時に、女の話も少ししたわけだが、彼は、好きになった人が好きな人、と言っていた。意味としては当たり前なんだけどね。

好きになろうとしてなったり、好きになってもらおうとしたりするのは、自然に逆らっているということで、そこに努力が必要という理由によってやがて穏やかでない終焉を迎えやすいということになるのだろう。

カノンに出てくる彼は、ある身体的な理由でかのんを好きになってくる。これも自然なことに分類されるべきなのかどうか。