風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

人は人

AB型はタイトル通り、人は人、自分は自分という考え方を素でいく人が多いらしいが、まさに自分もそうなのだ。だから、集団で何かすることに価値をおいているO型の人とはその辺では永遠にわかり合えない。みんなの目を気にするA型の感覚も、理解はするけれども、同じように気にすることはない。

Fカントクはそういう俺を見抜いていたようで、人と集まって同人誌を作る人たちと交わったりしないで、結局「個人誌」というものを大学時代に作ってばらまいたりしていたし、ランチに行くときにも仲間のようなものを作っていない俺のことを、少し興味深く見てくれていたらしい。

俺は俺でそういう自分をなんとなく人に溶け込むことができない、不適合な人間だとネガティブに思っている。いろいろな人と衝突せずにつかず離れずでやっていくのは得意なのだが、仲間たちと一緒に何かでうれし涙を流すようなことは一生ないのではないかと思える。仲間が残業していようと仕事が終わったら帰るし、自分の仕事で残業しているのに付き合いで残業されるとあまりいい気持ちがしない。

演劇、バドミントン、SF研究会、などの幾つかのサークルに入ってはみたものの、どこに行っても自分はなじみきれなかった。これは俺が人間として何かが欠けているからなのだろうと思っていた。これは大人になっても同じだが、大人の方がむしろ孤独に違和感がないので、当時よりは息がしやすくなったように思う。

会社であるオヤジに「人の気持ちがわからない」と言われたことがある。それとこの件は関係ないのかもしれないが、関係あるのかもしれない。

人の気持ちがわかる、なんて、そんなことを平気で言う人間くらい信用ならないものはないと自分は思っている。