風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

恍惚の人

今週末でボケてしまった嫁の母親と暮らし始めて2週間になる。何事もやってみないとその大変さはわからないものだ。トイレの始末も自分でやれるし、暴れたりはしないのだが、狭いの家の中をひねもすフラフラと徘徊しているのと、家族同士で話している時に関係ないのに返事をされたりして、なんだか調子が狂う。まあでも、ほとんど俺は会社にいて朝と夜だけだ、顔を見るのは。嫁からの愚痴と文句のメールを読まされるのが苦痛だが、仕方ないよな。それでも自分の親が面倒かけていたら、さらに愚痴が痛かったろうと思う。

もうじきホームに預かってもらうというか、引き取ってもらう。経済的な都合でそれができない家庭は悲惨だろうと思う。慣れていくしかないのか。

ともあれ、ヨメとその母親は今日も口論するだろう。嫁の母親は口論すると実家に帰りたがる。けど、帰れないのだ。足腰がボロボロだから。本人はそのことがわかってない。昔のままの気分でいるのだ。

 

面白悲しい話

1 せっかく温泉に来てるんだから、お風呂に入らないとね、と、我が家を旅館扱い

2 箸でもスプーンでも好きな方でどうぞと、どんぶりに2つ挿して渡したら、2つを一度に握りしめて食べにくそうに口に運んだ

3 実家に帰る、と、言った彼女の手提げカバンに何故か丸めて入っていた、俺のパンツ

4 家に電話すると言い出して、子供の机の上のデジタル時計にを口にあてて、もしもし、と言ったらしい

 

大脳がダメになったので何も新しい記憶が残らない。ただ、扁桃体は働いているらしく、怒られたりするとイヤな気分だけは蓄積していくらしい。