風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

同情型の逆境への対抗

つらい、つらい、と職場について考えてしまうとき、試してほしいのは、その職場にいる他のもっとつらいかもしれない誰かに、少し同情してみることだ。あの人の代わりにはなりたくないな、と思える人がいたら、可哀想にと思ってみることだ。逃げたい、という追いつめられた心に少しだけ空気が入る。他の誰かを哀れむ心は、なんだか、自分のことだけ考えていたときにはなかった力をくれる気がする。人のために、と思ったときには、何か別の心のエネルギーが湧いてくるのだ。

欲は人の心を弱める。恐怖とセットだからだ。

だから自分のことはしばし忘れて、可哀想に、とあまり親しくない人に憐憫の気持ちを抱いていると、恐怖は少しだけ遠のく。