風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

息子の部屋で眠る夜は

息子に部屋を作ってやったのは、何しろ自分の部屋があることで自立心を高めてもらおうということだった。せまいので息子一人しか寝られない。そして夫婦はリビングの横の和室に布団を二つ並べて眠るはずだった。

以前は今の息子の部屋が寝室で、よく一緒に寝ていた。息子は甘えが残っているのか、寝ながら何かにしがみつくのが好きだ。なので、寝ているときにしがみついてくる。これをやられると布団が狭くてかなわない。なので、空いてる方の布団に逃げてまた寝ないといけない。しかしまたしばらくすると、追跡してまたしがみついてくる。

俺は寝てる時の彼を誘導ミサイルと呼んでいる。ようやくミサイルともお別れ、のはずだった。が。

 

息子は一人で布団に入ると寝られないらしい。少なくとも親と寝る方が良いらしい。なので、和室にやってくる。自分の部屋に帰れ、とも言いがたいので、親のうちのどちらかは息子と和室で一緒に眠り、誘導ミサイルの被害に甘んじる。もう一人は、息子の部屋に布団を敷いて眠る。つまり今の自分だ。

子供部屋で一人で布団を敷いて眠ることになるとは思わなかった。我に帰ると笑えてくる。漫画の並んだ本だな、投げ出されたランドセル。子供の部屋感に満ちている。

 

人生は思う通りにはならないものだが、それゆえになんだか笑えてしまうこともおこる。

 

いつになったら息子は一人で寝るようになるのだろう。