風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

遺品の整理

嫁が実家から引き上げてきた遺品を見た。昔のアルバムで、嫁の子供の頃もあれば、さらには故人の子供の頃の写真まで入っている。アルバムをめくっていった。当たり前だけれども、故人も子供時代があるし、若い頃があったのだなあ、と思う。そういう諸々を箱に入れてしまい込んだ。家族としては、捨てるには時間に少しさらすことが必要なのだ。

そうしてみると自分もやがては死んでしまう。ベルトコンベアに乗せられて、いつしか最終処理で片付けられてしまうわけだ。

それを思う時、今やってるようなことに時間を使う人生で良いのだろうか、と、思えてしまう。50歳になるまでこんな風に考えたりはしなかったが。もっとやりたいこと、自分が生き生きできることはあるのではないか。

例えば、美味しい料理で人を幸せにするとか、泣いている人たちのことを支えるために何かやれることはないのか。

今はこうして息子と嫁のことを心配することの中に生き甲斐のようなものを見つけていると思っているのだが、それだけでなく、もっと他の何かを考えたいと思う。