朝の4時に目覚めてしまい、副交感神経を優位にするために朝の風呂に入って、心を鎮めようとする。そして風呂から出て布団に横たえていると、心臓の音がとくとくしていた。なんと健気な我が心臓。俺が仕事がいやになって、間違えて自殺したらどうしようと怯えていても、何しろ心を病んですっかり意気消沈していても、無邪気にとくとくと血液を運んでくれている。俺が死んでしまわないように。俺の気分なんて意に介することなく。
元気で楽しかった時には気にもしなかったことに、こうして病むことで気づく。
クラシック音楽もいつもよりも心にしみる。
父親が昔言っていた。心がつらい時は芸術をいつもよりも味わえると。
つらいという人の気持ちに前よりも寄り添えるようになったと思う。