Kくんに誘われて曇天の下、会社の周りを散歩した。銀杏並木が近くにあるところで、なかなか散歩する道には恵まれているのが、我が社の立地だ。銀杏の匂いを踏みしめながら、天気さえ良ければ黄金色に光をはじいていただろう、銀杏並木を眺めて美しいなあと思う。
そして公園の中に入ると小さな、もみじが真っ赤に光っていて力強い。もみじの木の中には枝ごとに赤いの、黄色いの、緑色の、と混ざっていて息を呑むような彩りだ。
ウツぬけ、という本には、鬱になった時に世界が白黒になってしまうというくだりがあった。改めて自分は鬱ではないようだな、とありがたい。白黒にしか見えないという時点で、脳みその何かが物理的に損なわれているということだと思う。
ストレスは脳を破壊するということだ。
できないことを
やろうとして
やれない自分を責めてしまうと
きっと
脳は自分を破壊することで
認知能力を下げて
身体を維持しようとするのではないか