息子とヨメと三人の参列という簡素な三回忌。伽藍で念仏を聴きながら、自分の親もやがてはこうして鬼籍に入って、自分は彼らをこのように弔わないとならなくなるのだということ、やがていつの日か自分もこうして弔われることになるのだろうが、こうした手続きの煩わしさ、息子に出来るのだろうかという心配。出来るだけ手間をかけさせたくないと思ったり、ヨメと自分のいずれが先にこの世を去るのかによって、色々違ってくる。俺が先に死んだらヨメはどんな風に暮らしていくのだろう。さまざまな思いが去来する。そして伽藍のゆかの冷たさよ。くしゃみが出そうになるのをこらえる。
そうして永田町の、俺のイタリアンに立ち寄って少し贅沢なランチを楽しむ。
週末なので赤坂見附は比較的人手が少ないのだけれど、この店だけは繁盛していた。
ソフトバンク携帯がようやく繋がるようになって一安心である。