風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

コートに落ちたボール

会社のメールを見るのがようやくそれほど怖くなくなってきた。

自分がやらないとならない仕事がメールで振られたら、それに落ち着いて冷静に対応できるか実は結構不安だったのだ。今でもそうだ。会社のメールを時々見て、自分がやるべき仕事について書かれていないとホッとする。相当に心をやられてしまったらしい。

会社の仕事は自分のコートに落ちたボールを相手のコートに返すようなものだと思っていた。

だから、自分のコートにボールを入れる、会社のメールに対して、俺は神経質になってしまう。

ときどき、組織的な助けがないとどうにもならないという理由や、そもそも俺が責任を持つべき筋合いではない、という理由で地面にボールがくっついて離れないことがある。それから技術的な理由で、どうやっても俺には対処できないものもある。そういうものだったらどうしよう、という気持ちが抑えられない。

それくらいにうちの会社は助け合うための仕組みが脆弱だし、システムがポンコツで不安定なのだ。我ながらよく働けていると思う。

結局のところ、自分のコートにボールが落ちたままでもいいのだ。

というよりも、これは自分のコートではなくて、自分の会社のコートなのだ、と、心を切り替えないとずっと神経質なままでい続けることになる。

切り替えよう。