630に思うこと

目が覚めたので潜在意識への刷り込みを試みる。俺はこの仕事している日本人の中で多分だけど一番だ。俺ができないということは、誰にもできないということだ。

キズ薬を肌に擦り込むように、この言葉で自分を撫でてやる。

 

そうして不安や恐怖は欲が原因なので、その欲を明るみに出してみる。

そうか、お客さんが感情的になって言い募るのが不快なんだな、と、正体を確かめる。感情的になられたくないんだな。

わかる、わかるよ。と、慰めてやる。

あとはいちいち作業内容の記録をつけさせられるのが面倒なんだよ、と、泣き言をいってみる。そうだよね、でも、それで給料もらってるんじゃなかったっけ。

うん、そうだった。

 

あとは、自分でどうにもならないことに対して責められるのがつらいんだな、と、認める。

自分でどうにかできることを責められるよりも楽なのではないか、と、尋ねてみる。

そうかもしれない。

 

それから、会社が責められているのは確かだが、それすなわち俺が責められているのとは違うよな、と、当たり前のことなのに見落としていたことを思い直す。

そうだった。これは俺個人の問題ではないのだった。

 

そしてトドメに、殴られるわけじゃないんだから、という言葉で包帯を巻く。

これで手当ては終わりだ。

こんな面倒な手続きをしないと、習い性になっている自分を責めてしまう心のクセは、なかなか曲げられないらしい。

でもこの手続きで、働くことに対する勇気が出てくる、とも言える。