風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

祈りの幕が下りる時

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Amazon動画にて視聴。

加賀恭一郎がなぜ日本橋から離れないのかをすっきりと腹落ちするかたちで片付けた。東野圭吾の推理もの。砂の器、に、よく似ているし、心置きなく寄せている気もする。全くバラバラの事件のように思えたものが、繋がっていくところは心地よくもあるけれど、頭の整理しなおしが少し大変なくらい。

後味は苦い。犯罪の理由は、そうするしかなかったから、だ。3人も別のタイミングで、それぞれの理由で死んでいるのだが、それらがちゃんとつながった。

松嶋菜々子は美しさ故の怖さを余すことなく画面にさらしており、この悲しい物語の後味を美しいものにしてくれている。