風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

キャロル

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女性の同性愛もの。そういうジャンルがあるなら、だけれど。キャロルという中年の気高い女性と、もう一人の25歳くらいの女の子テレーズが、デパートの店員と客という立場で出会い、そして自然な成り行きでいつしか惹かれあっていく話。もう互いの一目惚れに近い、運命の出会いという感じだ。

テレーズはヘップバーンの若い頃のように可憐だ。

同性愛は文学的には、子供を作る行為ができないのと、社会的にマイナーなのとで、そこにずっと行き詰まり感が横たわっている。それでも二人は互いに何故か安らぎを感じるし。何故かわかり合える気がする。だがそれがまた、その行き詰まり感を一層哀しく意識させる。

ホモは何度か明るくて愉快な感じがするけれど、女性の同性愛はなんだか静かで物悲しいのはどうしてなのだろうか。