風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

現実逃避、それとも現実に退屈?

異世界もの、転生もの、ファンタジー系は、ある特殊なジャンルとして、創作ものの一角を占めているくらいが良かったと思う。ところが、ここ2、3年で、異世界に行って活躍したりするマンガやアニメが乱立している気がして、そういうジャンルは嫌いでないから、色々選べて楽しいなと思いつつ、そういう時世の不健康さが気になってならない。

なんでそんなに売れるのか、と。

社会に対する閉塞感というか、もうこれ以上はそんなに面白いことはないんだろうな、という予感のようなものが時代を包んではいないだろうか。

包んでいると思う。

生きてる実感がない、生きてる意味が感じられない、だから、桃源郷のような異世界の話に耽溺するという、そういう構造があるように思えて気持ちが悪い。異世界なんてないのに。

自分はメディアを批判したりするつもりはない。流行るものを売るのは当たり前だから。

 

こういう閉塞した時代の風を浴びながら暮らしていることに自覚的になりながら、この人々があきらめつつある現実の中で、なんとか人生を面白くしないと流されてしまうぞ、と、気を引き締めたい。目の前の仕事をきっちり前に進めていこう、と、改めて思う月曜日の朝だ。