風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

孫子

 

孫子 (講談社学術文庫)

孫子 (講談社学術文庫)

 

 

今更ながらの孫子の再勉強。

敵を知り己を知れば、は、知らない人はいないだろう、あの兵法で有名な孫子だ。こういう古典は歳をとってから読むとまた違う味がある。今回読んでいて面白かったのは、戦争で大事なのは、という章。

「計編」の初めに出てくる。

戦争に大事なのは、

まずは、道、そして天、地。続いて、将、最後に法だという。

プロジェクト仕事をしているので、変換するとこうなる。

まず、このプロジェクトの意義と価値をメンバーが納得して、それをやり遂げることに強い意欲を抱かなくてはならない。これが、道。

暑いとき、寒いとき、は、避けた方がよい。それが、天。プロジェクトには気候は関係ないのだが、時勢とか、何が流行っているとか、そういうことの影響はあると思う。プロジェクトをやるべきタイミングと、そうでないタイミングもあるかもしれない。まだこれについては考察が必要か。

プロジェクトルームが行きにくいところにあったり、周りに食事をするところがなかったり、そもそも座席がなかったりするのはよくない。これが、地。

その後にリーダーがどれくらい優れているのか将で、となって、最後にプロジェクトルールがくる。これが、法だ。

リーダーの人柄が良くても、地が悪ければ苦戦するということだ。確かにそうだよな、と思い当たることはある。