風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

ゴーン氏の会見

肥大した自我の捌け口、そう思えた。

どうして日本を離れないとこういうことを伝えられなかったのか、が、俺にとっての謎で、それを聴きたかったのだが、それについて彼が触れることはなかった。格好悪いからだろう。

日本を代表する自動車の会社の会長である。言いたいことがあれば、メディアでも、ネットでも、なんとでも公表する方法はあったのではないか、と、自分は勘ぐらずにはいられない。

誰にも反論できないようなところに逃げ込んでから、様子を確認して、そしてお尻をこちらに向けて叩いて見せる悪童のようだ。

日本にいた時にどうして今回の発表したようなことを公表できなかったのか、について触れない限り、今回のレバノンからの発表は、言い返されることがないところに逃げた、としか思えない。

 

こんな子供じみた幼稚な自我の発露を、面白がって大きくメディアが報道するようであれば、そのメディアもまた自分達の程度の低さを晒すことになるだろう。

 

えらくなってしまい、自分が特別だと思い込んでいる人は、どうしたって醜いものだと改めて思わされる報道だった。

いかほど左様にエネルギーの塊のような人柄だからこそ、日産を回復させることができたのだろうけれど。そうかもしれないけれど、そういう時にこそ、自分の自我が肥大してしまうことに人は気をつけないとならないと思う。

きつまとそれはとてつもなく難しいことなのだろう、と、ZOZOの前野社長のことを考えても、ホリエモンの失脚を考えても、納得させられる。