風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

品川から大井町へ

仕事を終えて7時頃に品川駅に行くと異様に混んでいた。京浜東北線新子安で人身事故があり、京浜東北線は普通になっているのだという。道が人で埋まっていて思う方には進められない。

俺はほんの一駅分乗って大井町に行きたいだけだったのだが、そこから大井町線に乗って帰りたいのだが、混雑が凄かった。上からホームを見たらみっしりと人で埋まっていた。あの中に混ざるのは勘弁と思い、運動不足解消のために大井町まで歩くことにした。

 

品川から御殿山ヒルズに向かって歩き出す。道は人でびっしりでタクシー乗り場の前も人でごった返していた。

左手にラーメン屋さんがたくさん並んでいる麺の達人というエリアを横目で見て、さらに坂を登っていく。風が少し冷たくて気持ちがいい。スマホの地図を見ながら歩いているサラリーマンが他にもいて、彼らに軽い仲間意識を感じながら、京浜急行の踏切を抜けて大井町に向けて歩いていった。冷たい風の中をあまり歩き慣れない真っ直ぐな道を歩いていくというのは結構気持ちがいい。

北品川の駅の横を抜けて、青物横丁の横を抜けて、品川神社の前を歩いた。

思えば自分が西大井に住んでいた頃には、会社は品川の御殿山ヒルズに構えていて、そこまで自転車で通ったことがあったのだった。

あの頃はまだ自分も20代であったのだ。

その自転車で通った道を、今こうして歩いているのだ。

思えばいろいろなことがあった。道の雰囲気はあの頃と同じなのか、もう変わってしまったのか、自分にもよくわからない。ただ品川神社の入り口の様子だけはまったく変わっていなかった。

大井町に行く途中で、美味しそうなハラミの専門店や、牛タンの店を見つけた。また今度寄ってみたいものだ。

大井町についたときには少し足が棒のようになっていたが、なんだかたくさん歩いたせいで少し爽やかだった。