夕方から家族3人で出かけて見に行った映画がこれだ。ちょっと小学5年の息子には内容が難しかったと思う。可哀想だったかもしれないが、そういう経験も悪くなかろう。
映画の内容は予告にまかせるが、この映画でひどい目に遭う社長は何しろ文学という芸術を軽視していて金儲けの材料だとしか思っていない。そういう人物はこの映画では彼だけであり、そうして彼はひどい目に遭うわけだ。
芸術を重んじるフランスだからこその作品ではないかなと思った。
幾重にも重なる裏切りと驚き、よく計算された構成、大変面白い映画だったと思う。ただ、映画によくあることなのだが、行動の動機が少し分からないものが散見されたので、その辺はあまり詮索しないで楽しむ気持ちが必要かもしれない。
読書が好きな自分としてはまた、美しい言葉の連なりに酔ってみたくなる面白い映画に出会えたと思う。