神の詩

最近はあまり名前が出てこないが、インドの聖人のサイババの講話を本にしたものだ。俺のようなスピリチャルかぶれには、あちこちのつなぎのゆるくなっていたところを、しっかりと接着してもらった感じ。あー、やはり、おー、なるほど、と思いながら読んだのだが、やはり説教臭いのと聞き慣れないインドの言葉が出まくるので、あまり人には薦めない。が、個人的には面白く読んでいる。

 

和尚、という人の、

善を作るから悪が生まれる、美を定めるから醜も宿る、二元論の対立要素は同じ扉から一緒にやってくる、という話が好きだった。物事に自分の物差しをあててはいけない、ということで、ひたすらあるがままに受け入れてそれら全てを楽しむべし、とあるわけだ。

今回、この神の詩を読んだら、さらに理解が深まった。

世界のすべては神というものが作ったもので、美も醜も、善も悪も、みんな同じ親から生まれた兄弟のようなものなのだ、という考え方だ。だから、人間ごときが自分の感じ方で評価を下したりしている限りは、決して深い悟りの世界には至れない、というのがサイババの教えなわけだ。

テレビやネットの世界は格付けにあふれているのだが、そんな、人がどういうからとか、そういうものから解脱しないと人は自由を得られない、ということだ。これはニーチェが、背景世界、と呼んだもののことだ。

人に教えられ、与えられた、観念や美醜の概念は便利なものかもしないけれど、それをせめて自覚しながら暮らしていきたいと思う。