風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

あんまり得意でない人

一緒にプロジェクトの中で泥まみれになっていた人がついに降参して退社することを決めてしまった。その代わりに来た人はどうも俺があまり得意でないタイプの人だ。俺よりも、たぶん、老けていて背が低くて体がガッチリしている。幾つも転職をして、うちの会社に流れ着いてきた、どちらかというと個人事業の社長タイプである。

お客さんの不満や不平に非常に敏感で、それを解消するために社内に圧力をかけてくるタイプ。外ヅラはよくて、そしてそれこそが正しいと思っているようだ。

そして何より俺が苦手なのは、自分の能力と判断に対する自信がすごくて、人の話をあまり謙虚に聞かない、この人はこういうことを言うのだな、という聞き方をしているように見える。

自分への自信に満ちている人は付き合っていても、上から目線で、何かを、教えてあげる、というという感じになるのでどうも楽しくない。

彼を崇拝して彼をあがめるような人となら、きっと素晴らしくうまくいくと思うけれど、俺は、自信に満ちているというだけで、もう敬遠したくなってしまうのだ。

早くこのチームの仕事から抜けられないかなあ、と、思いつつ、ひとまず目先の仕事そのものはイヤではないのでこなしていこうと思う。二か月、まずは、二か月は我慢しよう。

それでもやはり事態が変わらないとしても、きっと俺もたぶん少しは慣れているだろう。

 

色んな人がいるよね。みんなそれぞれに、こうとしか生きようのない人生を生きてる。