風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

春はあけぼの

ここのところ、曙を満喫している。

起きたときには紺色のとばりに覆われていた窓の外が、このように携帯端末で文字を打ち込んでいるうちに、いつやらか白み、やがて始発電車の走る音がコトコト聞こえてくるようになるのだ。

本当はもっと寝ていたいのであるが。

昨夜はここのところの睡眠の乱れと、仕事の疲れが重なってしまい、遊びたがっていた息子の相手も出来ずに昏倒。息子は文句を言うふりをしながら、俺のために布団を敷いてくれた。人が驚くのを見るのが好き、というサービス精神が育ってきたのだろう。親に似てきた。

寝たのが10時頃だと思うので、朝の4時に目が覚めたこの朝に特に不満もなく、寝覚めも少しスッキリしている。

 

ありがたきかな、俺の仕事はコンピューターにやりたいことをさせることなので、コロナの影響は比較的少ない。

年収分くらいのキャノンの株を空売りして、あとはもう株価が崩れるのを見ているだけだ。下がれば下がるだけ儲かる。

配当目当てで長期目連で買っていた株も随分あるのだが、そちらは、悲惨の一言。しかし、コロナで商売が壊れているたくさんの人たちは、こんな物では済まないと思うので、文句を言ってはなるまいと思う。

 

ずっと自粛で家にこもっている息子も退屈であろう。マインクラフトと、スクラッチという簡易プログラミング言語で、暇をつぶしている。見上げたことに自分で勉強をしたりしているようだ。

 

俺は相変わらずのダメプロジェクトの中で泥まみれだ。もうやめたい。が、泥だらけでみんな近づきたくない、ということこそが俺がここに割り当てられた理由なのだ。こんなところいやだという心の叫び、が、むしろ、そこに俺が残る理由そのものだということが切ない。

昨夜は、カシューナッツと鶏肉の炒めを、ネットを見ながら作った。野菜も肉は嫁に切ってもらった。初めてにしては美味しく食べることができた。そしてその後、横になったら酷い疲労感で、そのまま床についたわけなので、歯を磨かないで寝てしまった。目覚めた今は口の中が少し酸っぱい。