風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

赤を身につけるとなぜもてるのか

 

赤を身につけるとなぜもてるのか?

赤を身につけるとなぜもてるのか?

 

人の気分はどこからくるのだろうか、と思ったことはないか? 嬉しい気持ち、悲しい気持ち、怒り、などなど。好きだと思う気持ち、嫌いだと思う気持ち。これらは自分で生もうとして生み出していることはなく、自分の外部からどこからともなくやってくるものだと思っていた。だから、好きになろうとしてなることはできないし、嫌いになろうとしてなることも難しい。

そういう分野に対して、身体化された認知、という切り口でいろいろな実験の結果をあげながら、たとえば暖かい飲み物が与える心理への影響、色、手触り、などがどのように人の気分に影響を与えるのか、を、紹介してくれる。

思えば直感的に我々が感じていたようなことばかりが紹介されているとも言えるが、それを改めて意識的に活用できる知恵として紹介されることには意義があると思う。孤独を感じたらコーラではなく、ココアを飲むべきなのだ。たとえば、そういう教訓がいろいろつまっている。

人の認知なんて外部の条件で変わる。つまり自分が今信じていることなんて、あんまりあてにならないということだ。

そのことをいつも忘れないでいたいと思う。そうして人の気分もまたそんなようなものだ、ということも。