風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

瓦解の兆し

プロジェクトのかなめになる部分を20代の経験の少ない女子ひとりに託したという布陣がもともとダメで、俺ならとても耐えきれなかったろう仕事の量だった。彼女と電話会議したら、もう会社を辞めたいと言っていた。それはそうだろう、と、思う。

しかし、もし、彼女に辞められたらプロジェクトは一気に瓦解することだろう。

彼女を包む炎がデカすぎて助けに行くために火に飛び込むことはためらわれる。自分ももう精神的にギリギリだし、そうでなかったとしても。。。

彼女が会社を辞めたなら俺にお鉢が回ってくる可能性もあるんだよな、と、うんざりしながら思いもする。なんでこんなことになったのか。

 

この布陣で進めさせようとした、危機意識の低かった俺のマネージャーも、この布陣でやってみますと言って結局半年で逃げてしまったプロジェクトマネージャーも、みんな見込みが甘すぎたと思う。

 

人は信じたいことを信じるものだ。

しかし社会的な責任のある人がそれでは、大勢の人が迷惑をする。

信じたいことを信じるだけでなく、事実を情報として集めることに力を入れることが大切なのだと思う。見たくないことも見て、そして、それらに対して冷静に準備をすること以外に、本当の心の平安を得る方法はあるのだろうか。

 

なので、俺も彼女が会社を去った場合について心の準備をしておかなくてはなるまい。