驚愕の曠野

フェースブックに上げた記事を再利用。

 

【7日間 ブックカバーチャレンジ】

このチャレンジは、読書文化の普及に貢献するためのもので、参加方法は、好きな本を1日1冊、7日間投稿。本についての説明はなしで、表紙画像のみアップ。その都度1人のFB友達にこのチャレンジの参加をお願いする。と言うもの。

 

2日目

驚愕の曠野
作者 筒井康隆
出版社 河出書房

筒井康隆は実験小説の旗手。
自分が小説中の人物だと自覚しながら行動する男が主人公の、虚人たち
世界から五十音が1つずつ順に消えていくと共に、世界が崩壊していく、残像に口紅を。ある音が消えた時、その音を名前に持っていた、前の章までそこにいた女性が、世界から消えてしまうときのその悲しさは、経験したことのないものだった。
だが、それらではなく、驚愕の曠野、を自分は紹介したい。

1時間で読める内容だ。
この本の終わりに、どの本でも味わうことができない、自分の足元が崩れていくような驚きが待っている。SFやファンタジーが嫌いな人には、作品のテイストに入りにくいかもしれないが、読み終えたとき、一体自分は何を読まされたのだろう、と、呆然としてしまうと思う。

本の中の印刷も、上半分近くを白紙にするという思い切った装丁。
これによりこの本の不完全感が漂ってくる。そしてそこには、この本にとって重大な意味がある。後半になるとそれがわかる。

自分にとって、繰り返し読んだ本の中でもっとも数多く読み返したのがこの本だ。

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