風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

世界は広い

ふと心が軽くなるのはどんな時か。会社やお客さんからのメールの到着に心を尖らせて、神経質になっていた自分が、あー、こんなに気にすることはないんだ、と思えるのは。実はこれは大したことではないのかも、と。

北の国から、の、ドラマを仕事の合間に見ていた。いしだあゆみ、が、急逝した。ドラマの中でね。そしてそれに耐える人たちを見ていたら、なんだか、自分のこの世界を相対化することができるようになっていた。ドラマの中も一つの世界。そして自分がこうして仕事のことで神経を張りつめているのも、また一つの世界。

ペロリと皮が剥がれるように、あ、今風邪が治った、と思える時があるように、あ、俺は今何か自分の心にのしかかっていたものから自由になった、と、思えた。

心の重い人、さっきまでの自分も含めて伝えたい。

 

世界は広い。

 

仕事、家族、学校、共同体の中で鬱々としてしまうことがあるかもしれないが、それは世界の全てではないのだと。世界は広い。

そう自然に思えるだけで、そう思わない時よりも、人はもっと軽やかに強く生きていけるかもしれない。

やらないといけないと思っていたこと、それは今の世界の中での自分をしばる、自分で決めてしまった、その世界でのルールだ。それのために懸命に頑張るのはとても美しいし、意味もあると思う。が、それができなかったらダメだと思ってしまっていたなら、そうでもないかもよ、と、言いたい。

 

学校は、子供たちにそのことに気付いてもらう場所でいて欲しい。が、実際にはその反対のような気がする。