風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

マイホームヒーロー 再

 

 

 

 

 

もはや漫然と惰性で暮らしているような自分なのだが、唯一、楽しみに暮らしているのが、マイホームヒーローの新刊だ。9/4に発売だったのだが、朝の6時に購入。ダウンロードして、舐めるように、愛おしむように読んだ。面白くて、よく出来ていて、感謝しかない。これまでかなりのマンガを手に取ってきたが、ここまで構成がしっかりしていて伏線も効いていて展開も面白いものを自分は見たことがない。

ミステリーを書くのが趣味のサラリーマン哲生は、娘の身を守るために、娘の彼氏を殺害してしまう。しかし、その彼氏は半グレ集団の金づるになっている詐欺師の息子だった。半グレ集団は血眼になって犯人探しを行なうことになる。哲夫は死体をバラバラにして隠蔽を図る。彼の嫁の、歌仙とともに。処分しきれなかった死体を植木鉢に入れて分解させたりする。

娘にはもちろん言えない。警察に言ってもヤクザの仕返しが恐ろしいので、言えない。

半グレ集団のひとりは、哲生を疑う。盗聴器を鉄郎の家に仕掛ける。そして哲夫も、それを逆に利用して自分への疑いを晴らすように仕向ける。たくさんの嘘がからまりあってくる。

半グレ集団は、誰か、犯人、がいないと決着しないので、3日以内で犯人が見つからなければ、哲生を犯人として殺してしまい、詐欺師の男に始末した、と説明してしまうことを決める。そしてそれを、哲夫は半グレ集団のパソコンでそれを知る。残された時間の中でなんとかしなくては。

 

第一部はこんな感じ。今は第二部に入っている。

嫁の歌仙の実家は豪商で、半グレ集団が哲夫の娘に接近したのは、そもそも、その実家をおどす材料として利用することを考えたからだった。

歌仙の実家は巨大な宗教団体の教祖だった。高齢の巫女の死が近づいたので、歌仙を跡継ぎにしようと考えはじめる。歌仙を村に閉じ込めて、跡継ぎにするための準備を始める。そして時を同じくして、敏腕刑事であり、哲夫の古い知り合いでもある、マル暴の刑事安元は、半グレ集団の1人が行方不明であることと哲夫との関係に気がついてしまう。

 

ずっと物語の中で主人公の哲夫は崖っぷちだ。そこを知略と歌仙の協力で、ギリギリしのいできている。次の巻の発売は2月らしい。それまでは死ねない。