就職してもコロナのせいで同僚と知り合えない、そもそもコロナのせいで客足が伸びずに仕事を畳まないとならないとか、生きていることが苦しい人たちが増えているらしい。一緒に自殺することを呼びかける不穏なホームページが昨年の4倍検知されているとか。
俺はと言えば仕事はまあまああるし、給料が減ることもなかったし、家族はみんな普通に健康だし、株取引は今年はわりと成功したし、金魚たちは20匹くらい元気で生きてるし、これはめげる、と言いたくなるようなことは特にないのに、なんだかずっと曇天の下で過ごしているような冴えない感覚だ。ヨメもパーっとしない、と、口癖のように言っている。
お店に人が来ないと自分は必要とされてない感じがして、なんだか生きているのがバカらしくなってくるかもしれないが。貯金を崩しながら生活していくのは、すごい閉塞感だ。きっと。
自殺したくなったら、
素敵な異性の写真や動画を見て少し心楽しくなったり、甘くて美味しいものを食べたり、景色のひらけたところでぼんやりしたり、風呂にゆっくり入ったり、たっぷり布団の中で漫画を読んだり、好きな音楽を集めて自分のリストを作ったり、とにかく思考の枠を広げて、ああ、世界は広いのだったと思い出せたら楽にならないだろうか。
適応障害で苦しんでいたとき、俺は2つのリストを作った。
1つは、これまでの人生の嬉しかったとき。
生きていてよかったな、と、肯定的な気持ちになれた。
もう1つは、逆にこれまでの人生でキツかったとき。
あれに比べたらまだいける、と、踏んばることができるようになれた。
かなりつらい日々も一年前のことになってしまうと、結構、忘れてしまえてるもののように思うので、もういやだ!と思えてから、あと一年を試しに生きてみてほしい。