風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

不浄を拭う人

 これを息子に読ませたら、これってノンフィクションなの?と、本の後ろの奥付を確認していた。賢くなったものだ。おれは何の疑いもなく本当にあったことだろうと思っていたのだが。アマゾンでよくみたら「本当にあった笑える話」となっていたので、本当にあったこと扱いになっているのは確かなようだ。

不浄を拭うひと (1) (本当にあった笑える話)
 

特殊清掃という、人が死んでしまった部屋を掃除するという仕事について、ドキュメンタリー風に、しかし漫画はかなりふわふわした絵で紹介してくれる。あー、そうだよな、死んだ人が汚した部屋を掃除する人が必ず必要なわけで、こういうことについてのプロもいるのだよな、と自然に納得できる。

笑える話、とあったが、毎話で誰かが死んでいる感じなので、ゲラゲラと笑ってしまう話もあるがそれはむしろマレで、読んだ後はどちらかというとしんみりする。

 

死んだ人の部屋に虫が湧く話とか、糞尿まみれの部屋、それから幽霊との遭遇の話など、この仕事はなかなか大変だなと思える。大変な仕事をしている人がいるのだな、という漫画を読むと少し頑張る気持ちになる。