泉谷しげるの、春夏秋冬
今日ですべてが終わるさ
今日ですべてが変わる
今日ですべてが報われる
今日ですべてが始まるさ
という歌詞なのだが、受験日の初日にありがたいことに第一志望の合格を勝ち取ることができた息子は、生活のほとんどを占めていた受験のための勉強、をする理由が霧散して、受験のための勉強以外に時間が使えるようになった。この歌詞のように。
親もまた、勉強していない息子を見て、大丈夫なんだろうかと気を揉む必要からも解放されて、体の力を抜いて水に浮かぶように、時間の中を安らかに漂ようことが許されるようになった。
昨日は臨戦態勢で500に布団から出てきた家族が、本日は800近くなってもまだ布団の中。
2年近く受験のことをいつも気にかけていたので、はい、今日からは考えなくてもいいですよ、と言われても、惰性が働いて、空いてしまったその場所に何を入れたら良いのかよくわからない。
そんな幸せな戸惑いの中で、とりあえず自分はいつものように仕事に取り掛かるわけだが。
われわれがそうなっていたかもしれない、昨日敗れ去った人たち。彼らはまだ戦争の途中だ。早く彼らが安らげることを。