風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

マイホームヒーロー 再び

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窪:主人公の最後の敵になる男

マイホームヒーローは以前も紹介した漫画だ。

第一章は、娘を殺そうとした男を、普通の父親が殺害してそれを懸命に隠しつつ、しかし主人公のことを疑っているヤクザの男を逆にはめていく話だ。

無事に生き延びて終わった第一章だったが、実は第二章の方が大きくて重かった。第一章の発端となった背景を全て巻き込んで、彼の奥さんの実家と、それからヤクザの現場のリーダーとに同時に追われながら、ただ平和で落ち着いた家庭が欲しかっただけの男が、命懸けの工夫と勇気で状況を乗り越えていく話になっている。

俺がこれまで読んだ漫画の中でおそらくNo.1である。話の構成、伏線の張り方と無駄のなさ、そうして主人公に感情移入できるようになっている作り。

主人公は、ただただ家族の生活を守りたいだけなのだ。だが、そのためには、どうしても目の前の相手をはめたり、殺したりしないとならない。

 

妻の実家も異常な宗教に染まっていて、彼女の父親は教祖だ。その村は数十億の金を貯め込んでいて、それを狙ったヤクザ集団が、主人公の娘に目をつけた、という話だ。

14巻から追い詰められた主人公の逆襲が始まる。5月に発売の予定なのだが、今から楽しみで仕方がない。