海獣の子供


【6.7公開】 『海獣の子供』 予告1(『Children of the Sea』 Official trailer 1 )

海獣」という響きから、円谷プロのああいうヤツを想像していたのだが、ジュゴンという生き物のことをそういえば「海獣」というんだった。

この映画はひたすら映像に圧倒されるしかない。

映画の後半に入ったら、もはや話の展開に追いつけない。何が起きてなんでそういうことになって、どうしてそういう世界になるのか、ほとんど説明らしい説明はない。これだけ何も説明しないままに圧倒的にグイグイ進んでしまうアニメは珍しいのではないか。そうしてそれでも構わないから続きを見ていたいと思わせる、その映像の破壊的な美しさ。面白かったか、と言われると答えに困る。面白い、というのとは違う。ただ見ていることが気持ち良い映画なのだった。

言葉にすること、されることを拒絶する映画なのだ。命というものについて扱っている作品なので、言葉でその世界を掬い上げようとすることには土台無理があるのだけれども、なので潔く言葉を全く使わずに描き切ってしまったところがこの作品の稀有なところだ。

 

心が疲れてしまった人、疲れてしまった時に見ると、何か気持ちの良い癒しがあるかもしれない。