人気なものにはわけがある。
人気ドラマが年始に一気に全話文放送されていたのを予約していたのだが、それをリモートオフィスなのをいいことにお昼時にツマと見ている。アンナチュラル、も、そのドラマの放送が終わってずいぶん過ぎてから見たのだけれど、これも忘れられない名作だった。そうしてこの変なタイトルのドラマだ。
刑事ものである。星野源が売れているから使ったんだろう、くらいに斜めな気持ちで見過ごしていたのだが、愚かであった。
星野源の、何か言いたそうな顔はすごい。
言いたいことがある、でも言わないし、言っても仕方がない、ぶつけたい怒りもあるし焦ったい気持ちもある、でも、それを抑え込んでいる。その抑え込んでいる感がすごい。その相棒の綾野剛の明るくてまっすぐで、言いたいことはすぐに言ってしまう野生児的な性格と非常にバランスよく組んでいる。
ドラマのエンディングに流れる米津玄師の「感電」は頭の中でぐるぐる鳴っている。