風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

花様年華

ウォン・カーウェイ監督の映画をNetflixで視聴。

話は、たまたま隣人になった男女が、お互いの連れ合いが付き合って不倫していることを知って、そして静かに寂しさを埋めるように心が近づいていく様子を、物語というよりも映像詩という感じで描いた作品。


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人生で最も美しい瞬間のこと、だという。

なんでこのタイトルにしたのか、わからない。

話らしい話もそれほどなくて、近づきそうで近づくのを躊躇って、心は寄せ合いつつも思い切ることができない二人をふわふわと描いている。心の中の葛藤や迷いや欲望や、そういうものは全く言葉では語られない。美しい映像と音楽だけで語りきるやり方は、この映画を大好きという人と、大嫌いという人に分けるのではないかと思う。

自分は、トニーレオンが見たかっただけ、という動機だったので、話がよくわからなくともこれで満足できた。かっこいいなあ、タバコを吸っているところが絵になるなあ。と、見ているだけで結構楽しかったので。

ウォン・カーウェイは「恋する惑星」という映画で名を馳せた。

この映画も2回見ている。2つの恋を描いた1つの映画なのだが、どちらも非日常的で映像としてはこちらも美しいし独特なのだが、だから印象は鮮烈なのだが、設定と展開が少しぶっ飛んでいるので感情移入はしにくい。恋愛ものとしてそれはちょっと致命的か・・。

映画の中で使われたフェイ・オンの「夢中人」は、大ヒットした。


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