風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

将棋部へ

技術部という名門の部活動が息子の入った学校にはあり、物を作ることに興味がある様子の息子には存分にそこで力を発揮してもらい、青春を謳歌してもらいたいと勝手に思っていたのだが、体質なのか気質なのか、どうもそこに居心地の良さを感じなかったらしく、息子は将棋部に入ることになった。友達を作る、というにあたりどうしたらいいのかわからない、という性格は親にもあって、ひとりぼっちの人に声をかけて輪に入れてあげることはできるが、自分がひとりぼっちの時には、なんだか別にそれでも良いような感じもあって、いきなり奥手になってしまう自分だ。ツマも全然人付き合いに熱心な方ではないから、親の影響があったとするなら、それは説明になっていると思う。少しばかり残念だが、子供が親の思い通りに進まないのは古今東西、よくあること。俺とて親を幾たびガッカリさせたやら。

しかしまあ、将棋にはいろいろな戦法があり、構えがある知的遊戯なので、剣や銃が大好きな息子には相性が良い。

毎日のように将棋やろうぜ、と、息子に誘われる。息子と遊ぶのが嫌な父親は珍しいと思う。

まだ俺の方が強くて一枚落ちで相手している。しかし息子は毎日少しずつだけれども確かにうまくなってきていて、大詰めの部分の読みは俺よりも頭がよく回るかもしれない。

不注意でつまらないハメ手にあって俺にやられてしまったり、構想通りに進まないとすぐにあきらめてしまい投了してしまうことをなんとかしたらと思う。形成不利をなんとかひっくり返す胆力を将棋で培ってくれたらいいのだが、と、また勝手な親の欲目。