風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

面接

うちのチームは人手不足なので、そして人手さえあれば、もっと仕事を広げられそうなくらいにはビジネスは順調。流行り病は情報産業にあまり影響していないらしい。そして募集しているので、ちょいちょいと申し込みがある。うちのチームの一員になるかもしれない人の面接感を募集していたので、申し込んでやってみているところ。今のところ3人の面接をさせてもらった。

もうひとり同じチームから立候補があり、基本は2人で面接だ。客観的に多角的に評価できるし、二人の意見が合致すればまあ、それは客観的といえる。俺は若い女の子に点が甘くなるに決まっているので、そういうのがなさそうな真面目そうな人と組むとやりやすい。それからひとりだと質問することが途中でネタ切れになることがあり、何しろ30分以上初対面の人に質問をし続けるのは難しい。面接に来た人が、よほどのしゃべりたがりか、特殊なキャラでないと。

 

3人のうちの2人は採用したい、と、人事に告げた。そしてその2人はうちの会社に来ることを決めてくれたらしい。幾つもある転職先の中からうちを選んでくれた、その理由の中に、俺の面接官としての印象が混ざっていたならうれしいと思う。7月の中旬からそのうちの1人が働き始めることになり、俺は、会社でいうバディ、という役割で謂わば面倒を見る係となった。入ってきた人は、面接して採用を決めた人の子分となって働くわけだ。この辺も現場の人に面接させることの味だと思う。おっさん社員なのが不満だが、頑張って育ててあげたい。

 

1人は採用見送りとした。コレももう一人の面接官と意見が同じ。

面接官の仕事をすると、この経験は転職に役立ちそうだなと思う。

どういうところに採用する側は面白みや魅力を感じて、一緒に働きたくなるのか、どういう経験のある人がいいのか、どういう準備をしてくる人にやる気を感じるのか、自分の心の中にそのヒントが出揃う。なるほど、俺が転職することになったなら、こういうことを用意しようと考えたりする。不採用にしたいと思った人は、その人には済まないが、俺にはいい反面教師だ。

 

なぜこの会社のこの部署で働きたいのか。

どんなことをしたいのか、を、自分の言葉と経験を交えてしっかり伝えられる人は、好感が持てるし同じ職場で働きたいと思える。

 

俺の面接は第二面接。第一面接で落とされることはなく、みんな両方を受ける。第一面接は英語で外国人の人がやっている。俺はこの会社で25年前から働いているのだが、もし今この会社に転職しようとしたなら、英語力でNGだったかもな。