毎日のように息子と将棋。一枚落としで俺と戦えるくらい息子の上達が素晴らしい。
もう、ひっかけのような手筋は通用しないし、俺のミスは隙なくついてくる。
息子は敗色濃厚になるとアッサリと負けを認める。投了する。負けるだろう試合で時間を空費すると、二重の意味で負けになるということなのだ。俺は負けそうになっても逆転するかもしれないので、しつこい。ギリギリまで投了しない。このしつこい性格と淡白であきらめの良い性格の違い、時代のせいか、育ちのせいか。
俺は思う。もう少し粘り強くやらないとものごとは身につかないぞ、と。
一方で、息子から見たら俺は、往生際の悪い見苦しい対戦相手というところなのだろう。
人っていろいろだよな。