風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

百戦百勝

城山三郎の、実在の投資家をモデルに書いた小説だ。彼の本は昔から、価格破壊、という本を大学生の頃に読んだきりだ。話は淡々と書かれていて、感情移入できないのだが、その方がこういう経済のことを書いた話にはいいのだろうか。主人公だけは人物像が出ているが、それでもやはり、なぜこの人はこうせずにいられなかったのか、という踏み込みがないので読んでいて物足りないのだ。が、実在する人をモデルにしているので、その辺は遠慮したのかもしれない。

投資家としての生き方や心得のようなものを、その物語を通じて教えてくれるので、単純なノウハウものよりも心に残った。ので、また別の投資系の小説を見てみようと思う。