風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

慰めの報酬


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007の役がダニエルクレイグになってからの2作目。1作目と4作目は見ている。ので、まだ見ていない2作目を見てみた。ダニエルクレイグの007シリーズにはユーモアとか洒落が全然なくて、007がガチで殴りあったり、車を走らせたり、とにかくアクション面がリアルになっている。かつての007シリーズがなんとなくオモチャを使って、荒唐無稽な大悪事を企むやつらをやっつける、という感じだった。少しふざけているところが味だったりもした。が、ダニエルクレイグのシリーズは、人としての007の苦悩や人間関係やら、兎に角しっかりドロドロである。俺はわりと好きだ。歴代のジェームズの中で銃の構え方が一番格好いいのは、ダニエルクレイグだと思う。

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行間が広くて、あちこちになぜ?が、散らばっている。何故、彼は殺されてるのか?何故彼女は殺されていたのか? 何故、こいつは待ち伏せしていたのか? テンポを良くするために説明が犠牲になっている。話はイケイケで進んでいくのだが、俺の中には?が累積。アクションは気持ちよかったし、強くて男らしい007、カッコいいー、と見てはいるものの話には乗れていない。

アメリカものの映画やドラマ、ときどきこういう脚本についていけないのがある。

ゲームオブスローンも、主人公級の男の首を罰として切られるところで、なんでそうなるんだ?というのがわからなくて話に乗れずに見るのをやめた。

 

映画やドラマで大切なのは、この人はこうするよな、ということへの納得だと思う。そしてそれぞれに人は境遇も考え方も違っている。それらに共感はしなくても、納得はしていたい。こういうふうに考えるこいつなら、ここはこうするよな、うんやっぱり、と思いながら見たい。そういう人たちが絡みあって出来る模様のようなものを、面白がるのがドラマだと思う。

日本のドラマはわりとそういうことを意識している、と、思う。

日本人の脚本で一度007を作ってみて欲しい。

妙に家庭的な感じになりそうで、これはこれでダメかもなー。