風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

やっぱり

国文学科を卒業した自分としては言葉の使い方が気になる。まえからずっと気になっていた、やっぱり、について書いてみる。

やっぱり彼は殺されてたのか、のように、思っていた通りという使い方もある一方で、やっぱりやめます、と、逆説的に使うこともあり、やはりとはどういう意味なのだろうと思っていた。気持ち悪いな、この言葉、と。

調べてみた。やはり、は、変化なく、が元の意味なのだった。やはり彼女は死んでいたのか、のように思っていたことに変化がない、という意味で使うことが本来のようだ。だから、やっぱり殺すのはやめようよ、のような使い方はもともとはなかったということになる。

日本語の副詞の中で一番わかりにくい副詞はこれではないかと思う。

やっぱりやめようぜ、の、やっぱりにかわる日本語が早く生まれますように。