風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

売れてないらしい

新しいお客さんがついたという話が聞こえてこないのだが、どうやら営業チームは今年は苦戦しているらしい。やれ放漫でいい加減な売り方が市場にばれてきたのか、と思ったのだが、コロナでやはり色々な会社がダメージを受けていて、財布の紐が固くなっていて予算組みしてもらうのが難しくなっているのだと、又聞きになるがそんな話。俺のやっているソフトは経費削減を促すものなので、不景気に少し強そうだったけれどもそうでもないらしい。人手不足も日本全体を覆っている感じがする。お客さんのところは言うに及ばず、社内でも、んー、何やってんのかな、と首を傾げたくなる動きが見られる。俺の方がおかしいのかもしれないけれど。

ソフトが売れないと、そのソフトの導入を手伝う仕事の俺は暇になって嬉しいような気もするが、ソフトを売るために問題のある契約を結んで結局、地獄プロジェクトを作ってしまうケースもある。売れに売れていて、いいプロジェクトだけを選んで助けて成功事例を増やしていきたいのだが。

来年の末は何をやってるんだろう。

昨年の今頃は、あるお客さんからの山ほどの質問リストに埋もれて、ひーひー言いながら、心をちょっと病みながら、プロジェクトマネージャーの態度にビビりながら働いていたのだよなあ。

あのプロジェクトも今年の春に、無事に本稼働に漕ぎつけた。

すごく辛い日々も1年経つとなんだかぼんやりした思い出になってしまう。それが俺の仕事。

ずっと何年も何年もイヤな人と我慢しながら顔を合わせていく、という仕事ではない。