風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

感謝ノート

 

shuchi.php.co.jp

感謝することで自己肯定感を高め、自己肯定感を持つことで次々とやってくるストレスや不安を乗り越えていく、そんなことへの案内である。

自己肯定感はたぶん根拠がないのが最強で、中学生男子や女子高生たちの、俺様すげ〜、理由なんて要らない、というのが本来あるべき自己肯定感だと思う。それはそれを育ててくれた周りの人や家族のおかげなのだけれども、とにかく樹木がじわじわ育つように根を張った自己肯定感は強い。

SNSを見ると、これって凄いよね、俺って幸せだよね、と、確認を迫られているような記事も時々見かけてしまう。人に認知されないと自分がこの世にいることの実感が薄れていき、それを確認するための活動を人ははじめる。

元の話に戻る。感謝することで自己肯定感を高めるのはいいアイデアかな、と思う。が、自己肯定感を高めようとすること自身が、本当は少し無理があるような気もする。

俺はこの程度だし、そしてそれでいいのだ、俺はこんな俺が好きだ、そんなふうに思えるのがもっとも盤石なのかもしれない。自分を好きでいるためには、自分を許すことだよな。人に許されようとするのではなくて。

 

秋葉原に車で突っ込み大量に人を轢き殺した人がネットに、透明な自分、と、自分のことを書いていたのを覚えている。自己肯定感が枯れ果てると、人は自分が透明になっていくように感じるのではないか。人との関係なんかなくても、実は何かを大好きというだけで、人は透明にならずに済むのだが。

そんな風に好きなものを見つけて、、幸せの足場を確保しているような人達が集まっている、それが秋葉原という街だ。

車で突っ込む場所としてそこを選んだということは、偶然なのか、必然なのか。