風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

山形牛のローストビーフ 17000円を食う

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25周年勤務に対してもらえたカタログギフトの権利を使って、ローストビーフをもらった。大人の握り拳大の大きさで17000円相当。それを3人でわけで、ローストビーフ専用のタレや、岩塩で頂いた。どんぶり一杯で6000円相当の計算。

 

ご飯の熱で牛肉の脂肪が溶けてご飯に混ざり合う。高級牛ならではの脂がたっぷりとローストビーフに載っていて、一口食べた時に、今まで閉じていた脳味噌の扉の鍵が一つ取れて、扉が開くようだった。おいしい、という感想ではない。何だこれ?と、口に入れた時にそう思った。

もう会社のイヤな人のことなんてどうでもいい。

口が味わう世界を超えて、もはや官能的ですらあるこの肉の柔らかさと脂の美味しさ。旅で見知らぬ世界の美しいものを見た時に刺激されるだろう脳の分野が、この食べ物で刺激されているのがわかる。嗚呼、世界は広い、と思った時に感じる感覚だ。旅。これはどんぶりの形をした旅だ。

 

仕事がイヤだったのだが、また仕事を頑張ろうという気持ちになれた。まさにカタログクーポンを送ってくれた会社の心行き通りの結果。

 

もう2度と食べることはなかろう。

が、それで良い。それが良い。