風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

意味のある余暇を求めて 残り15日

 リビングの日向で息子と将棋をさした。何度もここに書いているとおりで、息子の将棋の力はもう俺を完全に凌駕していて、普通に勝負をしてもなかなか勝てない。じっくりとたっぷりと何手も先を考えないとならないのだが、雑になっていて、さらっと思いつきと反射で将棋をさしてしまうのと、こういう手を打ってきたらこういうことを狙っている、というパターンを彼の方が知り尽くしているので、俺はそれを知らない。地図を持っている人とそうでない人が鬼ごっこをしているようなものだ。勝つのは厳しい。

 なので5連敗くらいで、もう遊びとしてはあまり面白くない。息子と遊びたい気持ちはなくもないが、戦って力の差を見せつけられて負けるのを何度も繰り返していたら、そのうちうんざりしてくる。意味のない過ごし方をしてしまったような気がしてくる。

 

 5:00くらいに目を覚まし、そのあとはインスタグラムで流れているリールという短い動画を次々と眺めていた。うつらうつらしながら。今の俺の趣味らしい趣味といえば、そのリールのコレクションくらいだ。次々とリールという動画を見ていって、これはいいなと思えるものを保存しておくのだ。今は、50くらいコレクションしている。100くらいの動画の中で、これは取っておこうと思えるのは3つか4つくらいだ。

 それからマイホームヒーローをスマホで読んだ。読んでいるうちに8:00になった。弁当の準備もいらないし、仕事の準備もしなくていい。なんて素晴らしい朝なのか。

 昨夜のうちから玉ねぎのみじん切りを作ってあったので、それをツナとマヨネーズであえてマフィンに挟んでツナサンドを作った。

 家族3人でそれを食べ終わったら10:30くらいになっていた。その後、息子の英語の宿題に40分くらい付き合った。彼の英語の音読を聞いて、読めていたら印をつけてあげるという、かなーり緩めの宿題だ。

 そして将棋をさした。2時間くらいやったのだろうか、もっとかもしれない、気がついたら14:00くらいになってしまっていた。将棋で負けて気分も良くない上に、もうこんな時間になってしまったのか、という焦りもある。

 

 せっかくのまとまった休みなのだから、まとまった時間が取れないとできないようなことをやり遂げて、また休みが明けてからの日々を効率よく過ごせるようにしたい。などと、冬休みの始まる前には思ったりもしていたのだが。このままでいいのかね、と思っているうちに、また仕事始めになりそうだ。

 或いは、副業のネタになるようなことを始めてみるとか(動画編集のスキルを高めるとかね)、或いはリフレッシュできるように何か趣味の下地を作るとか(絵を描いてみるとか、小説をまた書き始めるとかね)休みに入る前にはほんのりと考えてはいたのに。だけれど、結局のところ、特段の「実り」のないままに3日目の冬休みを終えようとしている。

 

 あー、なんの意味もないままに冬休みを過ごしてしまったな!と振り返るような過ごし方が最も贅沢な気もするけれどね。