風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

花束みたいな恋をした

有村香澄と菅田将暉の恋愛物。

途中までの奇跡のような出会いは見ていて心が暖まり、二人を思い切り応援したくなる。俺にも似たような、似ても似つかないような、とにかく若い頃があったなあと思い出させてくれる。主役の二人の普通感がすごい。芸能人オーラを見事に引っ込めている。特に有村架純はそのキョトンとした雰囲気が、すごく身近な人に感じられてしまう。

それがゆえの途中からの、二人が働き始めてからのすれ違いや行き違いが見ていてつらい。そうだよなあ、そういうものなんだよなあ、という、誰が悪いわけではなくて、世の中と向き合っていくことで色褪せていく夢のような世界が壊れていくのを見ているのが居た堪れなくて、途中で見るのをやめてしまった。登場人物たちの続きを見るのがつらい、という理由で映画を見るのを止めたのは初めてかもしれない。

面白いとおもう人には後半がキツい。