風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

ドライブマイカー

U-Next で視聴。

まだ途中までしか見ていないが、映像や演技の中にずっと透明な緊張感のようなものが漂っている。主人公が一度も笑わない。ニコニコはしているが、楽しそうではない。そして映画のシーンの中に挟まれている、演劇のセリフ。ゴドーを待ち続けて、かな、なんの芝居かわからないけれども、状況とマッチするセリフが流れる。主人公は演出家で、その芝居のシーンの台詞を彼の妻が読んだものをいつも車の中で聞いているのだ。

映像がとても綺麗だ。

話はどこに行こうとしているのかわからない。突然死んでしまったツマへの想いと、そして彼女への幾つもの答えられることのない質問を抱えながら、毎日を過ごしている主人公。瀬戸内海の海が美しい。そして赤い車が綺麗だ。

見ているだけで何かが癒される感じがする。