風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

SPY ✖️ FAMILY

 

 世間で評判になっているのでアニメ化したことをきっかけに視聴。やはり評判のいいものは「あたり」になることが多い。毎週、少しずつ話が増えていくのが楽しみだ。

 ヨル・フォージャーを演じる、早見沙織の声質や声の出し方がぴったりだと思う。強いのにかわいらしい、というアンビヴァレントなキャラクターをよく演じていると思う。声優さんて、特殊技能だよなあと思う。

そしてこのアニメにはしっかりお金をかけて、オープニングには Official 髭ダンスを、エンディングには星野源を起用。制作側の気合いを感じる。下のオープニングの映像を見てみてくれ。

 


www.youtube.com

 

もともと家族の人たちがそれぞれに特殊能力を持っている、という「Mr.インクレディブル」系の話かと思っていたのだが、実は家族のふりをしているだけで3人は素性も来歴もバラバラ。全然違う設定だった。

それぞれの思惑と事情が合致して「家族」としてやっているだけなのだ。家族としてやっているだけなのに、だからこそか、普通の家族よりも幸せそうだし、普通の家族にはないような協力関係がある。

「家族であろうとすること」の方が、本当に血のつながりのある家族よりも、家族らしくするためには大切なことなのかもしれない。それがニセものであり、そこに嘘があるからこそ、独特の美しさがそこに宿った。

 

美しいオープニングの話をしたので、そこから脱線する。

個人的に好きだった「坂本ですが?」がアニメ化したときに、オープニングを見たときには、頑張っているなあ、でもお金がないんだな、と感じて少し悲しくなってしまったのを覚えている。今見ても、なんか、低予算で頑張っているように見えてしまうのは、俺の見る目がないのか。

このつららみたいなものを飛ばして画面を賑やかしているのはどうなんだろうか。


www.youtube.com

 

ついでに書くと、同じく漫画では大好きだった「恋は雨上がりのように」のオープニングも、頑張っているんだけれど、個人的にはもう少し工夫はできるんじゃないかな、という仕上がりだったので、ここに載せてみる。シルエットを使うとか、パステル風に彩色するとか、ファミレスとグラウンドを使うとか、この話が主人公の「あきら」の片思いであることを匂わせる映像にするとか、いろいろ「おお、そうきたか」という余地はあったんじゃないのか・・。頑張っているんだけれどね。音楽に載せる映像の入れ方も少し古めの手法ではないのか。

「成就しない」であろう恋愛の切なさがこの話の推進力になるのだが、その悲しさややりきれない感じがこのオープニングにはまったくない。思い入れの強かった漫画だったので、がっかり感も自分の中では結構大きかった。


www.youtube.com

 

文句ばかり書いたので、最後に、俺の中で第1位のアニメのオープニングを貼っておく。このルパン3世の映像だ。ルパン3世の世界観への愛情が噴出していると思う。お金もたくさん使ったのだろう・・・。


www.youtube.com