風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

南紀白浜 海水浴、とれとれ市場、南方熊楠

f:id:nonparking:20220802074536j:image

朝ご飯も贅沢なビュッフェ。おいしそうなものが大渋滞。それなのにコーンフレークと牛乳しか胃に入らない、50歳過ぎるとこういうものなのだろうか。気持ちばかり若くてもだめということ。

南紀白浜までバスで移動。自動車を使わずに旅行をしている我々はかなり変わった旅人になるわけだが、バスが30分ごとにくるので以外と移動にはそれほど困らない。水着に着替えた状態で南紀白浜に到着。500円で水色の浮き輪を借りて水に入る。水の透明度は驚くほど。南紀白浜の砂浜は砂の粒が白くて重たいせいか、江ノ島のように水が茶色く濁っていないのだ。

ゴーグルをつけて水に入っていく。サンダルを履いたまま。水の透明度がほとんどプールであるが、波はしっかりと容赦ない。しかもちっととも遠浅ではなくて、海岸線から20Mも沖に行くと、もう足がつかなくてびっくりした。俺は泳ぎの心得があるので足がつかなくても、むむ、と思うだけで体を浮かせて移動することができる。が、泳ぎが苦手な人や子供にとってはちょっと怖い海である。

潜ってみると、体長10cmくらいの白いフグのような魚と遭遇。海水浴をしていて魚を目にすることができるなんて、ちょっと興奮だ。沖縄などではよくあることだと思うけれど。息子に泳ぎを教えてみたり、体を浮かせて水を楽しんだりした。

しかし、太陽は容赦なく体を焼いていたようで夕方に風呂に浸かるときには、痛くて容易には入れなかった。

 

午前で海は切り上げた。昼ご飯を探しに「とれとれ市場」に行ってみたが、どれもちょっと思ったよりも高い。市場、という名前に期待する、良いものが手頃な価格で手に入る、というのとは全然違う。食堂のようなところもあるが、うどんを食べるために20人くらい行列しているのを見て興が冷めた。バスに乗って南方熊楠の博物館に行くことにした。

www.minakatakumagusu-kinenkan.jp

南方熊楠という人はすごいメモ能力だし、本を一冊書き写してしまうくらいに根気のある人だったのだなと思った。今の時代に生きていたらどういう活躍をしていたのだろうか。本を一冊書き写す必要なんてないこの時代に。ただ、彼は「書き写すことで知識が定着する」と言っていたようなので、やはりこの時代でも書き写していたのかも知れない。

粘菌の研究で有名な人らしい。

www.works-i.com

粘菌という名前だが菌類とはちょっと違う。胞子を使って繁殖するくせに、動物のように移動するのだ。

汗びっしょりになって南方熊楠記念館に到着し、少し勉強してから、

www.nankishirahama.jp

円月島を見る。なんかこの島、見たことがあるな、と思ったら、大学の研修旅行で和歌山に来たことがあるような気がしてきた。行路も交通機関も旅館の手配も、結局人任せにしてしまうと何も記憶に残らないということなんだな。いろいろ見たはずなのだが、ほとんど何も覚えていない。当時の写真が少し残っていて目にすることがあるが、なんというみすぼらしくて格好の悪いコートを身につけていたのだろうか、と悲しくなる。今時の大学生男子は当時の男どもに比べると本当に綺麗だよな、と思う。

円月島をあとにして、またバスに乗ってホテルに戻ってきた。

そしてまた焼きたてのステーキやら、贅を尽くしたビュッフェを楽しんだ。昨日の反省であまりビールは飲まないようにした。そして水を飲んでいろいろなものを口にできるように気をつけた。もうこの旅行で体重が増えてしまうことは避けられまい。

 

背中も赤くなっていて、腕時計の跡が白く残る赤い腕となった。一方の息子は黒くやける体質らしく俺のように赤むけしていない。似たような顔だというのに、うらやましい。