風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

Ghost of Tsushima

Oさんが、クリアしたからあげます、と、気前よくプレゼントしてくれたソフト。前からやりたいと思っていたので、大喜び。頭のちょっとおかしな、ソムニウムファイルがクリアできたので、仕事が終わったら対馬へGOという日々をここ数日過ごしている。

なにしろ和ものが大好きで、音楽も姫神センセーションを愛聴している自分なので、鳥居とか、露天風呂とか、障子とか、そういうのがある世界である程度のオープンワールドを楽しめるのは至福。高台から暮れなずむオレンジの海を見下ろしていると、呼吸がずっと軽くなり、うむ、ここは、いい、と言いたくなる。さすがのCGである。

ゲームはアクションRPGだ。エルデンリングのような難しい操作と反射神経で難敵を倒すような達成感は弱めだが、簡単操作で一騎討ちすることができる。ボタンを離すタイミングさえよければ、ズバーッと、蒙古軍を袈裟斬りだ!うおー、これは気持ちいい、となる。ドーパミンでる。

はじめのうちは慣れないので槍に突かれたり、弓矢に刺されたりで死んでばかり、無理かなと思ったが、次第に慣れてくると、弓矢もかわせるし、槍だって避けられるようになる。そうなるとまたそれでドーパミンでる。難しくない操作でかっこいい動きをしてくれる、というコンセプトが伝わってくる。だから、ひたすらに様式美。

 

短歌をあちこちで詠むことができるのだが、その時はスピーカーからもテレビからも、民謡のような歌が聞こえてきてステレオ感が広がる。この演出を考えた人にファンレターを送りたい。

こういうかたちで得られる没入感もあるのだなと。

 

物語は暗い。主人公も剣の達人だが、超人ではない。悩んだり、苦しんだりする。なので、少しだけだけれど感情移入できる。エルデンリングでは感情移入は全くできなかったが、そしてそれであのゲームは良いのだが、この作品は違う。そうなってしまったか、と、物語を追いながら、ままならない世界の苦味を味わえる。それが良い。

国内旅行に行けずに鬱々としている人は、このゲームをいいテレビで、イージーモードでやることをお勧めする。主人公に気持ちを重ねたい人は普通モードがよいと思う。一緒に闘いで苦労すると、キャラクマーが好きになるから。